BFD vs DFH2006年02月19日 18時24分07秒

BFD Delux
ソフトシンセに興味のない方にはちんぷんかんぷんな話題だと思うが、最初のブログの話題であったDFHに対抗できるソフトとしてfxpansion社からでているBFDを導入した。
基本のソフトは9GB程度であったが(それでもすごい容量)、Deluxe Cllectionという55GBの拡張音源があり、DFHにはなかったビンテージラディックのキットや中にはボンゾスネアなるものがあったので、早速購入してみた。

主に機能面としてDFHとの比較になるが、なんといっても大きな違いはハードディスクストリーミングの機能だろう。
とにかくDFHはたくさんのメモリを積まなければならないのだが、これはDFHよりは少ないメモリで多くのパーツを読み込み、再生できる。
何より一番嬉しいことはメモリに読み込まずにサクサクとパーツの試聴ができると云うことだ。
ここまでくると、55GB+9GBの音源も一気に試聴してキットを組むことができるのだ。
BFDの最初のバージョンはタムも3種類、クラッシュ、ライドそれぞれ2種類づつしかキットを組めなかったのだが、最新バージョンでは2倍のキットを組めるようになっている。

しかし、ここまでは完全にBFDの機能の方が勝っているのだが、残念なことにCPUに対する負荷はこちらの方がどうも重いようだ。
ハードディスクストリーミングという機能により、時には音切れをしてしまうことがある。どうも私のPCのスペックでは力不足のようだ。
ただ、DFH同様、ミックス時にはバウンス(SXではフリーズという機能がある)してオーディオとして書き出し、安定した再生ができるので、一応問題はない。

細かい機能として、新しくエンベロープの設定ができ、後期ビートルズのようなタオルミュートをシミュレートできる。
それぞれの被り音の調整もできるが、これはDFHの方がわかりやすい気がした。パーツのピッチ調整はBFDの方がやりやすいなど、それぞれ一長一短といったところか。
しかし、全体的な機能は最新バージョンになってDFHよりもかなり突っ込んでエディットできるようだ。これは扱いやすさを売りにしていながら、素晴らしい機能だ。

肝心の音質だが、BFD,DFHともハイファイではあるが、生ドラムのリアルさにおいては、DFHの方が私の好みのようだ。
特にシンバル系の音質はDFHの方がオーバートップからのマイキングしかないのに非常につやのあるいい音をしている。
全体期にはBFDのほうが、今風の音というか、全てのベロシティーに対してきれいな音であるが、DFHはかなりアグレッシブな音が入っている。
プログラミングにはBFDの方が易しいといえるだろう。
フィルインやドラムソロなどところどころ抜けない音まで収録しているDFHの方がリアルなドラムになりそうだ。

後、BFDではタムに関しては1つのセットを選ぶ仕組みになっているのに対し、DFHはタムを一つ一つ選んでキットを組むことができる。つまり、ハイタムにラディック、ミッドタムにヤマハ、フロアにソナーなんていう邪道なこともできるのは面白い。実際、ラディックのタムには18インチのタムはないので、ソナーのタムを足したりして使っているが、全く違和感がない。

しかし、DFHで35GB、BFDで、64GBもの容量をドラムスだけに使ってしまったので、ハードディスクを買い足す羽目になってしまった。
昔から、宅録に関してドラムスの音源に拘ってきたが、とうとうここまできたとう感じである。
ほとんどリアルさという点においては全く問題のないレベルにまで到達したが、ここは憧れのサウンドを再現するテーマ。
リンゴやボンゾと全く同じキットで再現してみたいという気持ちになる。
因みに今回BFDDLXにボンゾスネアというのがあったのだが、残念ながら全く期待はずれの音であった。Supraphonicというスネアなのだが、別のラディックのスネアが似た音をしていた。たぶんチューニングや叩き方が全く違うのではないかと推測している。
ただ、15インチのハイハットがあるのは嬉しかった。リンゴやボンゾが実際使用していたものに近く、非常に気に入っている。

長くなってしまったが、総評としてお勧めはやはりBFDであろう。
扱いやすさ、音質、そして深くエディットを突っ込めるなど、拡張性にも群を抜いている。
しかし、私の好みはどちらかというと、DFHだ。
特に全体のアンビエンス感など、非常に自然な音色が好みだ。
どちらも、そのままでは無加工のドラムス音源なので、VSTなどによるコンプレッサーの使用をお勧めする。
特にスネアなど劇的に音色が変化する。実際のスネアにコンプをかけているみたいだ。

最後にお勧めしたBFDであるが、基本ソフトの音源はサンプル数も少なく、質感もややざらついた感じであった。拡張音源を購入しないと今ひとつというところ。

いずれにしても自宅録音でも、拘れば際限なくお金がかかってしまうということだろうか。(-_-;)